Fujihimuro Co-Working Space

設計 : 東京理科大学坂牛研究室 + 中川 宏文
構造 : 辻 拓也
施工 : 滝口建築
写真:中川 宏文

旧富士製氷コンバージョンで設計したまちづくり財団オフィスの拡張計画である。数年の間に、この場所を介して多くの人がまちづくり活動に関わるようになり、手狭になったオフィスを拡張すべく、手付かずになっていた鉄骨ペントハウス部分をイベントスペース兼ワークスペースとして改修した。

旧富士製氷コンバージョンでは、矩形の空きスペースに対して富士山へ向けて軸を設定し、木箱を挿入するような手法を取った。今回のオフィス拡張もその手法と連動するように、既存のロフト用鉄骨躯体などを利用し矩形の箱に大して斜めに浮き床を挿入し、2つの居場所を作ることとした。

内装は断熱材を新たに貼り込みし、家具と共にラワン合板で仕上げた。既存鉄骨の無骨さとの関係性を生み出すために、浮き床の手摺部分はスチールアングルとエキスパンドメタルを無塗装で仕上げ、無骨さと繊細さの共存を目指した。